こんにちは、cafe haku広報ライターです。
当店は神奈川県湯河原町のJR湯河原駅からバスで15分。都会の喧騒から離れ、山あいの自然に包まれた奥湯河原というエリアでカフェをしています。
ペット連れのお客様、仕事や人間関係などで疲れた心を癒したい人、ただぼーっとしたい人、そんな方々に居心地よく居られる空間とスタッフが本気で作った作品を提供するカフェです。ですが
「cafe hakuって他のカフェと何が違うの?」
「常連はどんな人がいるの?」
当店にまだ足を運んでない方の中には、そう思うお客様もいらっしゃるかもしれません。
前回は常連であるみくちゃんをインタビューしましたが、今回はちょっと視点を変えて最近当店を知り、営業前に行う作品の仕込みのお手伝いも始めた方にお話をお伺いしました。
名前は「石川アリサ(以下アリサちゃん)」といい、今年の4月から湯河原の地域住民の交流拠点である「駅前の居場所」のマネージャーとして活動しています。町で事業をされている方との交流も豊富な彼女は、一体どう当店を知ったのか、当店のどんなところが好きなのか。彼女の経歴も交えて色々聞いてみました。

アリサちゃんのこと教えてください!!
ーー簡単な自己紹介をお願いします!
よろしくお願いします。名前は石川アリサです!
2000年1月生まれの25歳、横浜市金沢区出身です。両親は日経ペルー人です。なので私も国籍だけで言うとペルー人です。
大学卒業後に学童で働いておりずっと横浜周辺で暮らしていましたが、自分自身のキャリアアップの意味も込めて今年の4月から「駅前の居場所」という交流拠点のマネージャーに転職し、その関係でこの湯河原という町に移住してきました。

ーーご両親が日系ペルー人なのですね!
そうです。だからご先祖様は日本人なんですけど、彼、彼女らが戦争の時代に出稼ぎでペルーに渡っていたことがあり、「働いて貢献したから」という理由で、そのまま現地にある日本人村みたいなところで国籍を与えられていました。
なので私の両親は2、30代の頃までは生まれも育ちもペルーだったんですが、当時ペルーの治安の悪化に伴い現地でのお仕事がなくなり、母も大学を中退してしまったので、日本に出稼ぎに来ていました。逆出稼ぎみたいなイメージですね(笑)
最初は新潟県辺りにいて全国を転々としていたらしいのですが、横浜に住んでいる時に私が誕生したという感じです。
ーー初めて聞きました!日系ペルー人のルーツって面白いですね。
あまり知られてはないですが、日系ペルー人の歴史は割とどこもこんな感じだと思います。私も国籍がペルーなので日本人のビザを持ってワーキングホリデーなどに行けないのが残念ですが(笑)
ーーそんなアリサちゃんはどうして湯河原に来たのですか?
元々田舎暮らししたいという願望があって、最初は熱海に移住しようと思っていました。でも当時私は運転免許を持ってなかったので
「免許を持ってなくても生活できる田舎」
という条件が自分の中にありました。でも熱海は割と坂道も多く、徒歩圏内にスーパーもなかったので一旦諦め、隣にある湯河原を見てみたところすぐに見つかったのでそのまま移住しました。
ーー自分の求める条件と合ってたという感じですか?
そうですね。「とても生活がしやすそう」という印象でした。スーパーも飲食店も徒歩圏内にあるし、不自由がない田舎だなぁと思いました。移住したのが2024年の12月あたりなのでもうすぐ10ヶ月、あっという間です(笑)
ーー移住する前とした後でのギャップを感じたことはありますか?
ないですね。とても穏やかに暮らせています。都会は別に住み心地が悪いわけではなかったのですが、同年代の子達以外の人とメインで関わる機会がなく、違う世代の人たちといえば職場の上司くらいだったのです。でも職場では目には見えない距離みたいなのも感じていたから「どこか孤独だな」という風に感じていました。
でも湯河原は地域の交流がしやすい上に、田舎によくある村文化みたいなのもなく、程よい距離感で自分を調整できます。そしてスーパーも近いので、自転車さえあればどこにでも行けますね。
精神的にも穏やかになっていって良い意味で焦りがなくなったので、のびのびと生活できている感じはありますね。

ーー地域の方々と程よい距離感で交流できる町っていいですね。
それが今の「拠点マネージャー」というお仕事にも活きていますね(笑)職場である「駅前の居場所」は基本オープンしている時なら誰でも入ってこれる「地域住民の居場所」の側面もあるので、仕事を通じて町の方や、事業をされている方など幅広く知り合えるのが強みです。
仕事として丁度良い距離感の人もいれば、プライベートでも仲良くなれる人も居ます。例えば住んでいる場所が近いと「職場の仲間」という垣根を超えて、仲の良いご近所さんになったりします。
ーー湯河原を一言で表すとどんな場所ですか?
「丁度良い田舎」ですね。都会すぎないし、かといって田舎から離れすぎているわけでもない。
何より良いのが「車がないと生活できない」とか「人間関係受け入れてもらえない時もある」とかよくある田舎特有のデメリットってあると思うんですけど、この町は町内を走るバスがあるし、みんなのんびりとしていて付き合いやすいです。暮らしやすさの観点で程よいバランスがあります。
ーー「丁度良さ」が魅力という事ですかね。
熱海や箱根、真鶴という町に囲まれて、一見あまり目立たないようにも感じますが、その目立たない感じが逆に生活のしやすさに繋がっている気がしますね。かといって年配の方々はちゃんと知っている場所なので、そこまでマイナーな場所な感じもない。本当に穴場スポットだと思っています。特に20代の方々には。
ーーマイナーでもないけど穴場スポットというのが良いですね!
ですね。そして実は最近お家も購入したので、永住が確定しました(笑)ゆくゆくはそこでリノベーションのためにみんなでDIYしたいですね。将来的にはゲストハウスかシェアハウスになれば良いなと思っています。一旦ローン返済を頑張らねばなりませんが(笑)

hakuとアリサちゃんについて
ーーそんなアリサちゃんはどうやってhakuを知ったんでしょうか?
最初は友達からお話を聞いて、インスタで調べて見てたところからですね。そこから湯河原のゲストハウスでご飯会をしている時にシェフである健太さんと出会いました。実際に行ったのは今年の8月か9月の臨時営業の日ですね。
ーー割と最近なんですね!最初に来た時の印象とか覚えていますか?
お店の中は雰囲気はとても落ち着いていました。店内で安らかなBGMが流れていたのと近くを流れている「藤木川」の音が良い感じに相まって「すごい良い空間だな」という印象でした。あと、洋風な感じだったり、洗練されている空間設計はhakuでしか感じることのできない「上品さ」があるような気がしました。
ーーとても褒めていただきありがとうございます(笑)ちなみにhakuの魅力についてもうちょっと詳しく聞いても良いですか?
出てくる料理がとても丁寧ですね。「手を抜いていないんだろうな」というのを感じます。のんびりできる雰囲気はあるけど、決して怠惰という訳でもない。メリハリがある所もhakuの魅力かなと、そしてそれがこの場所の居心地の良さにも繋がっている気がしますね。
ーー初来店時、何を頼みましたか?
ツナチーズトーストとデザートに黒糖チーズケーキも頼みました。チーズケーキも黒糖もどっちも大好きなんですが両方一緒に食べたことはなかったので、とても気になりましたね。食べた時は美味しすぎて感動しました。黒糖チーズケーキ推しです(笑)

ーーhakuを他の人に紹介するならどんな風に伝えますか?
内装が都会のカフェにもあるような感じで、hakuの周りにあるのは川や森といった奥湯河原の大自然。だから誰かに紹介するとしたら「都会と田舎の良さを良いとこ取りした穴場カフェ」と伝えたいですね。
黒糖チーズケーキ以外にも色んな魅力的なデザートがあるし、ティータイムにおすすめ穴場カフェですね。

ーー今後hakuはどういう場所になっていって欲しいですか?
自分は今25歳なんですけど、自分と同世代くらいの人達(2、30代)がこの町に増えるきっかけができる拠点になればいいかなと思っています。町外から来る人でもシニア層の多い町なので、hakuを通じて特に若い人達が湯河原を知るきっかけになれば嬉しいです。(もちろん、若くなくても)
例えば日帰り旅行で来た人がランチしに来たり、宿泊してる人がホテルや旅館でチェックアウトした後に寄るとか、そういうシチュエーションは丁度良いのかなと思います。旅の余韻に浸りながら色々振り返ってみたりとかしてみてもよさそうですね。
ーーhakuと湯河原町を愛する気持ちが伝わってきました!ありがとうございました!
ありがとうございます。ちなみにご縁あって9月くらいからhakuでメニューの仕込みも手伝わせて頂いています(笑)
ーーぜひ、そのお話もお聞かせください!
分かりました!
編集後記
都会から湯河原町に移住し、若くしてこの町を盛り上げようとしてくれているアリサちゃん。お客様がお客様を呼び、当店に辿り着いて頂けるようになったことは非常に嬉しく、当店自体がそういったご縁が繋がっていく場所になっている側面もある事に気付かされました。
年齢や立場を問わず、ここに訪れたすべてのお客様が
「旅の途中で面白い人と知り合えた」
「心地良くてまた訪れたい」
と感じて頂けるカフェを目指していきます。癒されたくなった時は難しく考えずいつでも当店にお越しください。お待ちしております。
次回はアリサちゃんがhakuで仕込みを始めるようになった経緯や、やってみての感想などをお伝え致します。ご興味ある方はぜひ次の記事もご覧ください。

【cafe hakuについて】
営業時間
11:00〜16:00(ラストオーダー15:30)
定休日
火曜日、水曜日、木曜日
支払い方法
現金、QR決済(PayPay導入予定)
禁煙・喫煙
室内禁煙
設備
テーブル10席、テラス2席、ソファー4席、カウンター3席
アクセス
JR湯河原駅より箱根登山バスで15分
住所:〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上683−13
駐車場:2台+臨時駐車場
お店の種類
カフェ・喫茶店
ジャンル
洋食、軽食
メイン料理
カレー、パスタ、その他(オムライス、ピラフ、ケーキなど)
利用シーン
お一人様、家族・子連れ、ランチ、デート、接待
こだわり条件
落ち着いた空間

